5月 11
或る編集部の出来事
先日こんな話を聞いた。
ある雑誌編集部に一本の問い合わせ電話が鳴った。
「広告掲載したいのですが…」
このとき心が天にも昇る気持ちだったという。
「ありがとうございます!どのような内容でしょうか!」
高揚する気持ちを抑えあくまで紳士的に応対した。
すると「電話ではわかりにくいかと思いますのでFAXを送ります」とのことで、彼いわくご主人様を待つ犬のようにFAXの前で待機したそうだ。
すぐに届き安心するもそこから放たれる怪しさむき出しの文章。でかでかと「在宅パート・アルバイト」と書いてあったそうだ。
その雑誌編集部は一応IT企業の端くれでもあり届いたFAXを見ながら社名、電話番号を入力し早速検索。結果は悪徳商法の掲示板。この会社はどうもはじめにお金を請求するらしい。
「アルバイト募集で金取るんかい!」
思わず声に出たようだ。このときばかりはインターネットのありがたさを痛感したと言っていた。
そのとき彼が思い出したのが取材のため電車にて移動中に小学生くらいのお子様が彼の発行している雑誌を楽しそうに読んでいる姿だった。
その時みんなが見て害になるものは断じて載せないと心に決めたと以前熱く語ってくれた。
そりゃお金は欲しいだろうし、掲載したいという問い合わせは本当に嬉しいだろう。
だけど悪徳詐欺。発行したばかりの雑誌編集部ゆえ彼は葛藤した。
しかし彼は決断した。「こんなもん載せんと!」私はこの話を聞き涙した。お金は大事だが一番大事なのは彼のようなポリシーであると気付かされた。
彼の会社はベンチャー企業で資金的にもきついであろう。このような会社、雑誌はなくしてはならないと思う。…だからみんな読め~!全部ドコイコであった実話だちくしょう!