6月 08
実録!!アル中日記
この物語の主人公「小島容(こじまいるる)」は重度のアルコール依存症である。
ある月のきれいな夜に行きつけのバーで浴びるように酒を飲み、野良犬すらしかめっ面をするような体でいつもの寝床である公園の噴水の近くのベンチに帰るその途中、頭上に輝く一筋の光。
フワフワと浮かびだした彼の体は謎の光に吸い込まれていった。そう、彼は宇宙人にさらわれてしまったのだ。
気が付くと手足を縛られ、見たこともない機械に囲まれている小島。その向こうでヒソヒソと何かを話している頭でっかちな人たち。
彼らが言うには「こいつの体を調べた結果、異常なほどのアルコールが検出された!それに、たまに発する言語といえば『酒はどこだ!酒をくれ!』である。以上のことから地球を植民地化することに何のメリットも無いと判断する」
こうして、図らずも地球を救った小島容は明日もまた行きつけのバーでウイスキー片手にこう呟くのだ「乾杯」
私は昔からお酒が弱いのでたくさんお酒が飲める人をすごく羨ましいと思っていた。なにせ目の前であんなに旨そうに飲まれたんじゃあ何処か自分が損をしているような気にさえなるのだ。
しかし、酒が好きか嫌いかとなると好きなほうだ。著者に言わせれば、こうゆう人はアル中にはならないらしいが、せめて時々でも旨い酒をたらふく飲めるぐらい耐えてくれ!俺の肝臓!
今回紹介する『今夜、すべてのバーで(中島らも著)』はアル中に厳しいアル中の実体験を基にした作品である。お酒が飲めない人は、アル中を別の言葉に当てはめて読んでみると良いかもしれない。ちなみに、上の物語と本著の内容は何の関係もありません。